Pixel aシリーズからNothing Phone (2a)に乗り換えた
なんかカッコいいなー、とNothing Phone (1)の頃から思ってはいて、それが(2a)で49,800円というリーズナブルな値段になり、時同じくしてPixelのaシリーズ最新の8aが72,600円まで上がってしまったので、これは乗り換えてもいいタイミングかなと。もともと乗り換えるつもりはなかったが、ご覧の通りPixel 6aをバッキバキに壊した故に買い替えを余儀なくされた。Nothing Phoneの良いところはビックカメラが正規代理店になっているところであり、壊したその足でビックカメラへ向かって、少し触ってすぐに購入した。
スマートフォンで処理の重いゲームをしたり、長時間動画を見たりということをしないので、求める性能はミドルレンジでよくて、Pixelのaシリーズは「ちょうどよかった」。3a以降、同じような理由でPixelを使っていた人は結構いたんじゃないかと。余計なアプリケーションが入っていないシンプルさも良かったし、カメラの性能なども気に入ってはいたのだが、円安の余波とはいえ7万円越えてくるとやっぱり「ミドルレンジか、これは?」となってしまう。
買う決め手を「価格」にしてしまったため、Nothing Phoneも今後円安反映がないとは言い切れず、そうしたらまた出戻りするかもしれないが、とりあえず今買う選択肢ならNothing Phone (2a)は十分に「あり」だなと。
デザインがこの機種最大の特徴であり、カメラの配置と本体の材質ぐらいしか各社で差異がないんじゃないかとすら思えるなか、Nothing Phoneの遊び心は嫌いじゃない。
背面にGlyph Interfaceと呼ばれる大きめのLEDが3つ入っているのだが、これは単なる飾りではなく、通知の種類で光り方を変えたり、タイマー使用時に残り時間を表現させたりできる。実用性が高いというよりは、これも「遊び心」の範疇だとは思うが、最低限の情報量で通知に気付ける、というのはデジタルデトックス的な効果も望めるかもしれない。実際、重要な通知が来ているときだけ、Glyphを光らせっぱなしにする、という機能があって、日中はスマホを極力使わないが家族からの連絡だけはすぐ気付きたい、といった用途でわりと便利に使っている。
ミドルレンジということで性能面の期待はしていなかったものの、不満らしい不満は特にない。6.7インチのディスプレイは大きすぎるという好みの問題や、背面に指紋が付きすぎるのが気にかかるぐらいか。スマホを10年以上使ってきたが、初めて背面にも保護フィルムを貼ったぐらいには指紋が目立つ。
Pixel 6aより良い点もあり、画面内指紋認証の精度はNothing Phoneのほうが遥かに高い。Pixel 6aでは成功率5割ぐらいという感覚で使っていたが、Nothing Phone (2a)ではほぼ百発百中で、ストレスがなくなった。
写真に関して細かいことは僕にはわからないが、6aと比べて大きく劣る、という気はしていない。2枚だけだが比較で撮ってみたので貼っておく。いずれも1枚目がNothing Phone (2a)、2枚目がPixel 6aであり、加工やパラメータ調整は何もしておらず、オートで撮ったそのままのものである。
組み込みのランチャーアプリも、ウィジェットなども含めてハードウェアに沿ったデザインになっていて良い。ウィジェットはほとんど使わない主義だったが、なんとなくデザインが良いので使ってみている。
このデザインを活かすなら裸で使いたいところだし、僕はスマートフォンにケースを付けたことがこれまでで一度もなかったのだが、Pixel 6aを派手に壊した反省から、今はSpigelのケースを付けている。ケースはこの機種の弱点と言えるかもしれない点の1つで、当たり前のように種類が少ない。ビックカメラであわせて買おうと思ったが、購入店舗では置いていなかった。
ちなみにデザインのこだわりはSIMピンや、付属のUSBケーブルにまで及ぶ。だいたい付属ケーブルなどはすぐ捨ててしまう(手元に山とあるので)のだが、これについては捨てられず携帯している。
総じて、この価格でこの性能、というのは、巷の評判通りコストパフォーマンスがかなりいいと感じる。それだけに、この為替レートが継続した場合、次の(3a)が同じ価格で出ることはないかもしれないとも思う。次の買い替えのときには、またPixelとの間で悩んでいるかもしれない。スマホに変化や遊び心を求める、というのもここ数年なかったので、このタイミングでNothing Phoneを買えたのは幸運なタイミングだったようにも思う。