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the world as code

帝京大学通信課程での社会人大学生3年目を終えて

これまでの経緯は #university tagからどうぞ。ついに3年が終わった。2年次編入なので、ストレートであれば卒業も可能だった年 = 4年次、4年生である。卒業はできていない。

単位修得状況

修得単位数はこちら。

評価 2年次 3年次 4年次
S 8 2 4
A 12 8 6
B 4 4 6
C 0 4 0
合計 24 18 16

昨年よりさらに修得単位数が減った。時間が取れていないというほどでもないのだが、単純な話として応用的な科目が多くなり、より時間をかけなければ理解できなくなってきたな、と感じている。特に数学への苦手意識がなかなか抜けない。しかし、例えばフーリエ変換はいろんな科目の基礎になってくるわけで、1つの苦手意識が様々な科目に波及することが、応用的科目が増えるにつれて多くなってきた。たまに心底しんどく思うときはある。もうやめようかな、というのは2回ぐらい今年考えた。まぁでも、今のところやめるつもりはない。

それでも少しずつ理解は進むし、それは純粋に嬉しいし、楽しんで勉強はできている。学部教養というのは基礎的な内容なので、本業にはやはり直接短期的に意味をもたらしてくれることは多くないが、それでも無駄ではないことはわかる。恥ずかしながら光ファイバの物理的な仕組みなんて、大学に通わねば知ることはなかったかもしれないな、と思う。先日拝見した 6社合同 SRE勉強会 でも「全単射」という単語が出てくる機会があったが、この単語も僕は大学で初めて知った。あるいは、学んだことをどうすれば活かしていけるか、ともっと能動的に考えてもいいのかもしれない。

残り34単位。今のペースを守りつつ、あと2年での卒業を目標とすることにした。仮に2年で卒業できなくても、まだバッファが2年ある、という計算。これぐらいならなんとかなるのではないか、いや何とかしよう、という所存。

今年の変化

履修管理はGitHub Projectに移行

1年目はスプレッドシート、2年目はNotionデータベースのカンバンを使っていて、3年目はGitHub Projectになった。

Image from Gyazo

課題やレポートもGitHubのプライベートレポジトリで管理しているので、結局のところこれが一番シンプルだし自分の日々の仕事と同じペースで進められるのでしっくりきた。

テプラLiteを買った

手で自分の氏名と住所を書く機会がとにかく多い。レポートを出すときは返信用封筒と送信用封筒のそれぞれに書かねばならず、さらにレポートに貼り付ける課題票という紙にも氏名が要る。さらに昨年度からはコロナ禍で試験の自宅受験が多くなり、試験答案も封筒で送らねばならなくなった。些細な機会ではあるもののどう考えてもToilであり、自動化は大事ということでテプラを買った。

「テプラ」Lite LR30
スマホで簡単操作、手のひらサイズ「テプラ」Lite LR30
「テプラ」Lite LR30 favicon https://www.kingjim.co.jp/sp/lr30/
「テプラ」Lite LR30

テプラLiteはスマートフォンアプリからBLEで通信して使うテプラで、とても手軽に扱えてちょうどいい。最初のうちは通信がうまくいかなかったり、日本語入力のバグっぽいものに捕まったりもしたが、慣れてきたらスムーズに使えるようになった。ついでに家の中のちょっとしたラベルなども作れるようになり、買ってよかったと思う。

氏名と住所のシールを大量に印刷して、レポートを出すときはそれを貼るだけで良くなったのでだいぶ楽になった。

Ankiを再開した

一昨年度、とかく「覚える」ために通勤電車内で使っていた Anki 。昨年度は通勤がなくなったのと同時に自然と使わなくなっていたのだが、今年は再開した。何かを覚える上では本当に効果的で優れたツールだと思っている。通勤は相変わらずほとんどしていないのだが、今年は隙間時間に起動して眺めるようにしていた。

わずか1回の通学機会

昨年度から試験がオンラインになり、年間数少ない大学通学の機会も消滅していたのだが、今年度は1回だけ通学できた。昨年秋頃、ちょうど第5波と第6波の間で行われた試験だけが対面開催になった。

顔を知っている学生もそれほど多くないので、だからどう、というのもあんまりないと言えばないのだが、それでも少し嬉しかった。キャンパスのある十条駅周辺は再開発の真っ最中で、入学した頃に建っていた建物は軒並み無くなってしまっていた。2024年度竣工予定だそうで、わりと自分の卒業とどちらが早いかチキンレースになりかねないなぁとか思っている(自分は最長で2026年3月まで大学にいられる)。キャンパス内では、試験の合間にイタリアントマトで一息つくのが常だったのに、それもスタバに変わってしまって、席はなかなか空かなくなっていた。駅近くの『煮干そば 流。』が美味かった。

Image from Gyazo

まん延防止措置と緊急事態宣言が試験オンライン化の条件になっていたので、来年度こそは通学機会が増えてくれたらと思う。たまの気分転換にもなるし、自分が大学生であることの実感を持てるのは、悪いものではない。

今年受けてよかった科目

幾何学

これは純粋にただただ楽しかった。幾何学を学んだことがない身としては、幾何学って要するに四角形とか図形のことでしょ、ぐらいの頭でつまるところユークリッド幾何学しか想像できなかったんだけど、こんなに様々な考え方があるとは思ってもいなかった。取っ手が付いたマグカップとドーナッツは同じものなんです、とか。平行線が絶対に常に交わらないわけじゃない、とか。

ちょっと余談っぽくはあるけど、『チーム・トポロジー』(topology = 位相幾何学)を読んでしっくりきたのは、この科目を学んでいたおかげかもしれない。

ディジタル通信

光ファイバの仕組みとか。あとは標本化定理やフーリエ変換といった、他の科目で学んできたことがここで活かされて勉強を積み重ねていくことの意味というか、喜びみたいのを味わえた気がする。音声をデジタルの波形に変調する仕組みなどもまったく知らない分野だったので楽しめた。

オペレーティングシステム

IPAの資格でとか、仕事の中でとか、幾度となく学んできているOSの仕組み、これで何度目か、という感じの。最近は低レイヤー触るということもあんまりないので定期的に学び直すのも良いのだろうなと思っている。今年受けた中ではおそらくもっとも実技というか、今の仕事に直結しそうな科目。