chroju.dev/blog

the world as code

2023年を振り返る

年末と言うことで毎年やってますが振り返る。

定量評価

Image from Gyazo

  • ブログ : 13記事(昨年比 -6)
  • GitHub Contributions : 266 (-109)
  • 書籍 : 34冊(-3)

全部減ってますね。

ブログは書かなかったなぁ、という感覚が明確にある。インプットが技術からマネジメント寄りになり、なかなかそれを抽象化して自分の考えとして書く、というのができずにいる。技術的な記事はこうやってこうしたらこういう罠があって、こう課題をクリアしました、というのが言いやすいが、マネジメントやリーディングにおいて、そういった意識的な仮説検証のループが回せていない感じ。あとは実践が社内の話になってしまうので書きづらいのもあるし、一般化がしづらくも感じる。

GitHubはパブリックなContributionに限定した数字なので、まぁこんなものかなと。ただプライベートを含めた場合でも前年比-800ぐらいでかなり減っている。 手を動かさないマネージャーを試している - id:onk のはてなブログ という記事を読んでから、特に4Qは自分で手を動かす機会を意図的に減らすことを試していた。徐々に自チームだけではなくて、部門全体や部門をまたいだ検討をする機会が増えてきて、そういった広いレイヤーの話と、目の前で自分がこなすタスクとの間でコンテキストスイッチするのがかなりしんどく思えてきたのが一因。今の立場だと、手を動かすことからなるべく離れた方がいいと思っている。自分が本当にやるべきことにちゃんとフォーカスできる環境をつくる、というのは今後も大事にしたい。

本はもっと読みたいですね!と毎年言っている気がする。うーむ。言い訳ではないが、この読書冊数は ブクログ から取っており、つまりブクログに登録できない、ISBNのない本は換算されていない。同人誌などの類をよく読むようになるにつれ、これらもちゃんと「読書である」と換算したいな、と思ったりしている。

読んだ本でよかったのは『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』、『97 Things Every SRE should know』、『作家の仕事部屋』、『組織戦略の考え方』、『アジャイルな見積りと計画づくり』あたり。

今年のハイライト

認知行動療法

『迷いを断つためのストア哲学』と認知行動療法 - chroju.dev
chroju.dev/blog
『迷いを断つためのストア哲学』と認知行動療法 - chroju.dev favicon https://chroju.dev/blog/how_to_be_a_stoic
『迷いを断つためのストア哲学』と認知行動療法 - chroju.dev

今年最初に学んでいたのがこのあたりだった。負の感情に苛まれて落ち込むのをどうにかしたいとき、感情自体を制御はしづらいが、そのときどう考えたり行動したりしてその感情に至ったのかという「認知」と「行動」に着目してコントロールを目指す考え方。

聞きかじりで試しているので、なかなか実践が難しくも感じるが、こういった手法が存在すると知れたこと自体が財産だった。『ヒカルの碁』で伊角さんが感情のコントロールは「技術」であると気付くシーンがあるが、あれを20年越しぐらいに理解できた感じ。

採用に対してオープンになる

各種の人材系サービスで「転職活動はしていないが、話だけでも聞いてみたい」のステータスに変更し、実際に何社かとカジュアル面談する、ということをしていた。

きっかけは自分が採用活動をするなかでの気付き。採用においては、相手の転職意欲を問わずカジュアル面談などで認知を広め、「種を撒く」ことが大事になる。ならば求職側としても同じことでは?ということで、様々な会社との接点をつくることを意識し始めた。知っていたり、実際にお世話になっているあの会社やこの会社、あるいは全然知らない会社、とても良い機会を得られた。

ただ「とはいえ相手は業務なんだよなー」というのが、つい脳裏をちらついてしまい、自分の性格的に向いていないっぽい。今年後半においては、あんまりこの活動をしてはいないが、適度に続けてはいきたい。

Fediverse (Pleroma)

Twitter (X) からの避難先としてPleromaを建てた - chroju.dev
chroju.dev/blog
Twitter (X) からの避難先としてPleromaを建てた - chroju.dev favicon https://chroju.dev/blog/twitter_to_pleroma
Twitter (X) からの避難先としてPleromaを建てた - chroju.dev

Twitter大変動の1年であり、自分としてはFediverseに軸足を移しつつある。もうPleroma中心でいいかな、というぐらいに使い慣れてきた。サーバーも安定している。ただ、こういう年末年始とか技術系のカンファレンスに参加したときみたいに、大勢とたわむれたい場合はどうしてもTwitterになる。ブログへの流入もTwitterを無視できない。

2年目の週報

2022年から始めている週報は、NotionからWorkflowy、Pleromaと場を変えつつ、また何回か書かない時期を挟みつつ、とりあえず続いている。良い習慣になっている一方、体裁を整えればOK!みたいな、若干形式的になってきている感覚もあるので、内省の機会としてもっと活用できるようにしたい。先に書いたマネジメント面での仮説検証のループを回す軸にしたり、とか。

体重が(多少)増加

Image from Gyazo

健康面では、低体重が一番の悩みだけど今年ようやく「意識的に体重を増やす」感覚が掴めた気がしている。増やすぞ!と思ってそのための施策を取るとちゃんと増えた。秋ぐらいはちょっとサボって減っているのだが、そんな簡単に減るのも勘弁してくれよ、という気持ちはある。

とりあえず標準体重の範囲内に載せるのが目標。

振り返ってみて

今年はプライベートに時間を取られることも多く、そこまで意識的な学びができていないというか、特に夏以降は自転車操業のような気分になっていた。もともと長期的に物事を考えるタイプではなく、キャリアも目の前の課題に対してアプローチを繰り返すことで積み重ねてきている感じなのだけど、それだけだと限界かもしれないとも感じている。もっと考える時間が要る。会社のことにせよ自分のことにせよ、広く遠くまで見渡して仮説立ててやってみて、調整をしながら前に進む必要がある。そのためには時間も取るべきで、大学を中心としてきた生活もそろそろ終息しつつあるので、時間の使い方を来年はガラッと変えてみたい。

技術的な動向だと、Platform Engineeringとか、先端で話題になっているテーマをあんまり楽しめていない自分がいる。Generative AIもそこまで活用できていないし、自分の生産性をこれは本当に飛躍的に変える可能性があるのか、と若干疑いつつ、単に自分が上手く使えていないだけなのだろうなと今は思ってはいる。先端をたしなむ必要性が必ずしもあるわけではないし、それならそれで今使っている技術の基礎と先端をしっかり押さえようかな、というターンが今なのかもしれない。ちなみに年末年始はReactを触っている。TypeScript (JS) に慣れたい。

一方でいろいろ変化が大きいですね、とも思う昨今。Generative AIもそうだし、OpenTofuとか。来年はChromeでの3rd Party Cookie廃止もあるし。振り回されないようにしつつ、押さえるべきは押さえつつ。